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後悔しない「間取り」の見方:数字だけに惑わされない家づくりの秘訣

家づくりの計画で真っ先に提出される「間取り図」。


しかし、「○畳」「○坪」「○平米」など数字の表記をそのまま信じてしまうと、実際の広さ使い勝手が想像と違う……という後悔を招くケースが多いんです。


そこで本記事では、間取り図をチェックする際に知っておきたい注意点をまとめました。**数字だけでは見えない“落とし穴”**を避け、満足度の高い空間を実現するためのポイントを押さえておきましょう。


1. “畳(帖)”や“坪”は魔法の数字! そのまま鵜呑みにしない


家づくりや不動産情報でよく見かける


  • 「◯畳の部屋」


  • 「建物面積 ◯坪(または◯平米)」


これらの数字は、実は部屋や建物の**「芯(しん)」を基準に算出されることが多いです。


芯とは、柱や壁の中心線のこと。このため、「6畳」と書かれていても、実際に使える有効スペースはもっと狭い**ことも珍しくありません。


◆ “同じ6畳”なのに実寸が違う?


  • ある会社の6畳は 畳サイズぴったり


  • 別の会社の6畳は 押入れやドア前スペースまで含む


同じ「6畳」と言っていても、計測方法や算出範囲の違いで広さが異なるケースがあるので要注意です。

2. 部屋の広さを確認するコツ


2-1. 平米(㎡)換算してみよう


1畳はざっくり 1.62㎡ として計算できます。


  • 6畳 → 約 9.72㎡


  • 10畳 → 約16.2㎡


間取り図に「6畳」と書かれていても「9.72㎡を確保できるか?」など、平米換算して確かめるのがおすすめ。


さらに床や壁の仕上げや厚みを考慮すると、実際の内寸はもう少し狭くなるかもしれません。必ず余裕を見込んで判断しましょう。


2-2. 柱・壁の芯(しん)と内寸(うちずん)の違いを理解する


一般的に、間取り図は柱の中心線(芯)ベースで寸法が描かれています。


  • 芯ベース → 図面上の数字は実際より大きめ


  • 壁や柱の厚みを差し引く → 有効面積はさらに小さく


「マイホームは30坪あるから安心!」ではなく、内寸ベースでどのくらい活用できるかを意識すると後悔が減ります。


3. 「広さ」の数字以外に見るべきポイント


3-1. 部屋名の略語を理解する


間取り図には、以下のような略記号がよく使われます。


内容を把握しておかないと、「どこがトイレでどこが収納なのか分からない!」という状態に。


  • ENT:エントランス(玄関)


  • SIC:シューズインクローゼット


  • WIC:ウォークインクローゼット


  • UT:ユーティリティ(洗面・脱衣など)


  • UB:ユニットバス(浴室)


  • WC:トイレ


  • PS:パイプスペース(排水管など通す場所)


特に収納関連(SIC、WIC など)は大きさも確認しておきましょう。


3-2. 「動線計画(どうせんけいかく)」を指で辿る


  • 朝の支度動線:寝室 → 洗面 → キッチン → 玄関


  • 帰宅時動線:玄関 → 手洗い → リビング


家族が多いほど、同線が重ならないか、キッチン前が渋滞しないかなど要チェックです。


指でなぞりながら間取りを見るだけでも、動きやすさ・動きにくさが意外と分かります。


3-3. 「シークエンス(空間の連なり)」を想像する


シークエンスとは、部屋を移動したときに、どんな景色が見え、どんな感覚に切り替わるかという空間体験のこと。


  • 玄関扉を開けた瞬間に庭が見える?


  • 廊下を進むと開放的なリビングが広がる?


  • 浴室から坪庭が見えてリラックスできる?


LDKの広さや数字だけでなく、「どこに立つと何が見えるのか」「照明や窓の位置でシーンがどう切り替わるか」まで考えると、満足度が格段にアップします。


4. よくある落とし穴


  1. 「6畳」の部屋だから十分と思ったが…→ 実際はドアや収納分を含めた数字で、使える面積は狭かった


  2. 扉や出入り口を開けるスペース込みで畳数を計算→ 実質寝転べるのは4〜5畳程度だった


  3. 他社の「6畳」よりうちの「6.5畳」が広い!→ 実はほぼ同じ広さなのに、表記上だけ0.5畳多く見せている


  4. 間取り図に柱の幅が明記されていない→ 完成後「想像より柱が大きい」「壁が分厚い」と感じるケースも


5. まとめ:数字だけに踊らされず「体感イメージ」を重視しよう


  • 畳数(帖数)や坪数は測り方次第で変わりやすい


  • 柱・壁の芯で計算するため、実際よりも数字が大きく見えることが多い


  • 扉前のスペースや収納部分が畳数に含まれている可能性


  • 動線(どうせん)計画シークエンスをイメージしながら間取り図をチェック


間取り図を見たときは、数字だけではなく「具体的な使い勝手」「空間の見え方」もセットで確認するのがポイント。


「6畳=必ずこの広さ」とは言い切れないので、面積の計算根拠や室内の有効寸法をしっかりヒアリング・チェックしましょう。


間取り図を確認するステップ(チェックリスト)


  1. 部屋の畳数 → 平米(㎡)換算してみる


  2. 柱や壁の厚みを差し引きした「内寸」で考える


  3. 扉や収納の位置で実際に使える広さが狭くならないか


  4. 動線計画を指でたどる:朝・夜・来客時の流れをシミュレーション


  5. シークエンス:扉を開けた瞬間、廊下を歩いたとき、キッチンに立ったとき…どう見える?


▼もっと間取りを深堀りしたい方へ


  • 部屋名・略語リストを理解する:「SIC=シューズインクローゼット」「WIC=ウォークインクローゼット」など


  • プロに質問する:寸法の根拠(芯寸法なのか内寸法なのか)、収納面積の算定方法


  • シーンごとの景色を想像:玄関・リビング・水回り・寝室…立ち位置を変えながらイメージ


数字に惑わされず、“体感イメージ”を大切にすることで、本当に過ごしやすくデザイン性も高い間取りを手に入れることができます。


ぜひ本記事を参考に、間取り図をじっくり読み解いてみてください。

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