バルコニーは本当に必要?
後悔しないためのポイントを解説
家を建てる際に「バルコニーを作るべきか?」と悩む方は多いでしょう。
最近では「バルコニーは不要」という意見も増えていますが、実際には暮らし方によってメリット・デメリットが異なります。
本記事では、バルコニーの活用方法や注意点を解説し、建築オーナーが後悔しない選択ができるようにサポートします。
バルコニーの必要性を考える
1. 昔は洗濯物を干すためのスペースだった
バルコニーの主な用途は、外で洗濯物を干すことでした。
しかし、最近では室内干しの需要が増え、バルコニーの必要性が変わりつつあります。
2. LDKを広く見せる効果がある
LDKに隣接したバルコニーは、室内と屋外のつながりを感じさせ、空間を広く見せる効果があります。開放感を重視する方にはおすすめです。
3. ライフスタイルに合わせた活用が可能
バルコニーは、洗濯物干し場以外にも様々な使い道があります。
屋外リビングとして活用:テーブルや椅子を置いてくつろぐスペースに。
趣味の空間:家庭菜園、DIY、読書スペースなど。
アウトドア気分を味わう:自宅で簡単なキャンプ気分を楽しむ。
喫煙スペース:室内での喫煙が難しい場合、バルコニーが便利。
バルコニーを作る際の注意点
1. バルコニーの広さと奥行きを確認する
一般的にバルコニーの奥行きは90cm~1mが多いですが、これでは洗濯物を干す際に窮屈になりがちです。
余裕を持って1.35m~1.8mの奥行きを確保すると、洗濯物を干す際も使いやすくなります。
2. そもそも洗濯物を干さないなら不要
花粉症や共働きなどの理由で外干しをしない家庭も増えています。
その場合、バルコニーよりも室内干し設備(ガス乾燥機、浴室乾燥機など)の導入を検討するのも良いでしょう。
3. 防水・メンテナンスのコストを考慮
バルコニーは外部空間のため、防水施工が必要です。施工方法には以下の種類があります。
FRP防水(耐用年数10年程度)
シート防水(耐用年数15年程度)
ウレタン防水(耐用年数15年程度)
バルコニーは雨漏りリスクがあるため、施工業者の選定が重要です。
「責任施工」を行っている業者に依頼すると安心です。
4. 3階建て以上では避難経路としての役割がある
3階建て以上の建物では、バルコニーが避難経路としての役割を持つ場合があります。
避難経路となるバルコニーに物置や室外機を設置してしまうと、非常時に脱出できなくなる危険があるため注意しましょう。
バルコニーのメリットを活かすには?
1. 床面積に含まれないバルコニーを活用する
建築基準法では、1m以内の突き出しバルコニーは床面積に含まれません。
これを利用して、コストを抑えながら空間を広く見せることが可能です。
2. 下請け業者の負担を考慮する
バルコニーの施工には追加コストが発生しますが、工事費用を抑えた契約をすると、下請け業者の負担が増え、施工品質が落ちる可能性があります。
適正価格での工事を依頼することが重要です。
まとめ
バルコニーは洗濯物を干すだけの場所ではなく、工夫次第でさまざまな使い方ができます。
しかし、不要な場合は作らないという選択肢もあります。
自分のライフスタイルに合ったバルコニーの活用方法を検討し、メリット・デメリットを理解した上で決定しましょう。
建築オーナーへのアドバイス
洗濯物を干さないならバルコニーなしも検討
LDKを広く見せたいならバルコニーは有効
防水工事のコストやメンテナンスを考慮する
避難経路としての役割がある場合は確保する
バルコニーを作るかどうか迷っている方は、ぜひ今回のポイントを参考にしてください!
Comments