はじめに
家づくりを考える際、LDKや水回りにばかり注目し、寝室を深く考えずに決めてしまう人が非常に多い です。
しかし、寝室は人生の3分の1を過ごす場所であり、睡眠の質を左右する重要な空間 です。
「寝るだけの部屋だから、そんなにこだわらなくてもいい」と思っている方、それは大きな間違いです!
寝室の環境によっては、知らず知らずのうちに体調を崩したり、睡眠不足が原因で日中のパフォーマンスが下がることもあります。
そこで今回は、快適な寝室を作るためのポイントを徹底解説 します!
「寝室の位置」「適切な広さ」「収納計画」「理想的な照明」など、 より良い睡眠を取るためのノウハウを具体的に解説 していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
1. 寝室の位置はどこがベスト?避けるべき配置とは?
まず最初に考えるべきは、「寝室の配置」 です。
実は、寝室の位置によっては 音や温度の問題で睡眠の質が大きく左右される んです!
🔹寝室の配置で避けるべきポイント
✅ 水回りの真下・真横→ 上階にトイレや浴室があると、水を流す音がダイレクトに伝わり、深夜に家族が使うたびに目が覚める可能性あり。
✅ 南側・西側に配置→ 南側・西側は日差しが強く、夏場に寝室が暑くなりやすい。
特に西側は夕方以降も熱がこもりやすく、寝る時間になっても室温が下がりにくい。
🔹理想的な寝室の位置
✅ 東側に配置→ 朝日を浴びて自然に目覚める環境が作れる。
太陽の光を浴びることで、体内リズムが整い、快適に一日をスタートできる。
✅ 静かなエリアに配置→ 道路に面していない、家の奥側に配置すると、外の騒音を軽減できる。
また、家族の生活動線を考慮し、リビングやキッチンと少し距離をとるとより静かな環境になる。
2. 寝室の広さはどれくらいがベスト?
「寝室は狭くても問題ない」と思っていませんか?しかし、実際に住んでみると「ベッドを置いたら狭すぎて動けない」「収納スペースが足りない」と後悔するケースが非常に多いです。
🔹寝室の広さの決め方
ベッドのサイズを決める
寝室に置く家具をリストアップ
適切な通路幅を確保
動線を考慮してレイアウトを決める
🔹ベッドサイズと必要なスペース
ベッドサイズ | 横幅 (mm) | 縦幅 (mm) |
シングル | 970 | 1950 |
セミダブル | 1200 | 1950 |
ダブル | 1400 | 1950 |
クイーン | 1600 | 1950 |
キング | 1800 | 1950 |
✅ シングル×2台(ツイン) → 夫婦で寝る場合、シングルを2台並べると通路も確保しやすく、使い勝手が良い。
✅ ダブル・クイーン → 夫婦で1つのベッドを使うなら最低でもダブルサイズ。クイーンやキングにすれば、ゆとりを持って寝られる。
✅ 最低限必要な通路幅
ベッドと壁の間:500mm〜800mm
クローゼット前:1000mm〜1500mm
ドアの開閉スペース:800mm以上
3. 収納計画でよくある勘違い!ウォークインクローゼットの罠
多くの人が「ウォークインクローゼットの方が収納量が多い」と思っていますが、これは大きな誤解 です。
🔹ウォークインクローゼット vs 壁面収納
✅ ウォークインクローゼットのデメリット
収納スペースよりも「人が歩くスペース」が必要 なので、実は壁面収納よりも収納量が減ることがある。
使わないデッドスペースが生まれやすい。
出入りが面倒になり、使いにくくなることも。
✅ 壁面収納のメリット
スペースを無駄なく使える。
収納量が多く、出し入れがしやすい。
部屋の広さを圧迫しない。
🔹収納の考え方
「ウォークイン=収納量が多い」と思い込まず、実際にどれくらいの収納スペースが必要なのかを考えることが大切 です。
また、衣類収納だけでなく、寝室で使う小物類の収納も忘れずに計画 しましょう。
4. 快適な寝室を作るための照明計画
寝室の照明が明るすぎると、睡眠の質が低下する ことをご存じですか?
🔹寝室の照明で意識すべきポイント
✅ 寝る直前は暗めの照明にする → 寝る前に強い光を浴びると、睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌が抑えられ、寝つきが悪くなる。
✅ 間接照明を活用 → 壁や天井に光を反射させると、柔らかい光になり、リラックス効果が高まる。
✅ ベッド周りだけに照明を配置 → 部屋全体を明るくする必要はなく、必要な場所だけ照らせるようにする。
✅ 東側の窓を活用 → 朝日を浴びることで、「セロトニン」が分泌され、目覚めがスムーズに。 これにより、体内リズムが整い、日中のパフォーマンスも向上。
まとめ
寝室は東側に配置し、水回りの真下や南西側を避ける
ベッドのサイズと通路幅を考慮し、適切な広さを確保
ウォークインクローゼットは必ずしも収納量が多いわけではない
寝室の照明は「柔らかい光」と「明暗の調整」を意識
朝日を取り入れて、快適な目覚めを実現
家づくりを考えている方は、ぜひ今回のポイントを意識して 「最高の寝室」 を作ってください!
Comments