top of page
unnamed.png

「理想の外観デザインが伝わらない…?」“本当に”デザインできるプロの見極め方

家づくりや建物づくりを進めていると、こんな悩みに陥る方が多いのではないでしょうか。


「デザインが得意だと言われたから依頼したのに、こちらの好みと違う提案ばかりが出てきてしまう…」

今回は、「建築デザインが得意」と名乗るプロがなぜ要望通りのデザインを出せないのか、その理由や真の“デザイン力”をもつプロの見分け方を分かりやすく解説します。


外観デザインやインテリアなど、イメージ通りに仕上げたい建築オーナーさんは必見です!


1. なぜ「デザインが得意」というプロでも理想とズレるのか?


■ デザイン教育の問題


  • 多くの建築家・設計者は、大学や専門学校などで基礎を学びますが、「デザインを理論的に言語化して説明する訓練」は意外と少ないもの。


  • デザインを説明する際、抽象的な表現(「ここはバランスが悪い」「なんとなくパワーを感じない」など)で終わってしまいがちです。


  • 言語化が苦手なまま業界に入り、「センス」や「勘」だけで提案してしまうプロも多いのが現状。


■ 口だけ巧みな「エゴイスト・デザイナー」に要注意


  • デザインが「好き」でも、本当にオーナーの要望を汲み取るのが得意とは限りません。


  • 自分の好みを押し付けるだけで、“なぜそのデザインがオーナーに合うのか” を具体的に説明できないプロは要注意。


  • 結果的に「担当者の自己満足なプラン」を押し付けられてしまい、オーナーの理想から大きくズレる原因に。


2. 「デザイン=センス」という誤解


よく「デザインはセンス」と思われがちですが、実際は “言語化+経験+理論” の積み重ねです。


  1. 言語化できる


    • なぜその形・素材・色合いを選んだのか、建築オーナーが納得できる言葉で説明できる。


  2. 多くの経験・失敗と改善


    • 様々なデザイン事例を体験し、理想だけでなく法規・コスト・使い勝手を考慮する経験値。


  3. デザインの成り立ちを知っている


    • 「北欧デザイン」や「モダン建築」の歴史的背景・素材選びの理由などを理解し、活かせる。


この3点が揃ってこそ、オーナーの要望を的確に落とし込み、世界にひとつの“理想の外観デザイン” ができあがるのです。


3. デザイン力のあるプロの特徴&見極め方


3-1. 提案が「言葉できちんと説明」される


  • ただ図面やCGを見せるだけで「どうですか?」ではなく、


  • 「なぜこう配置したのか」「どのピンタレスト画像を参考にしたのか」「将来の家族構成や法規を踏まえた理由」など、オーナー視点で噛み砕いて解説します。


例)「こちらの外観は、○○さんがお送りくださった北欧イメージの写真と、法規上の高さ制限を踏まえています。色合いは“明るいグレー”を採用し、夕方や夜の照明にも映えるように調整しました。いかがでしょう?」

3-2. “好き”の熱量が伝わるが、自己満足に走らない


  • 真にデザインが好きなプロは、建築オーナーに合うかどうかを丁寧に確認しながら提案します。


  • 「これは自分が好きだから!」と強引に押すのではなく、オーナーの生活スタイル・好み・将来設計に寄り添いながら提案。


例)「この“のきの深い”デザインは、もともと和風建築の技術からきています。ただ、○○さんのご要望でモダン要素も混ぜたいので、屋根の形状をシンプルに整えています。」

3-3. デザインの歴史・背景を踏まえている


  • 「何となくかっこいい」だけでなく、北欧や和モダンなど、それぞれの成立背景や素材活用の由来を知っている。


  • その上で “○○さんの敷地環境や趣味” に合わせてカスタマイズできるプロこそ、本物。


例)「北欧デザインは寒い地域で培われたため、採光や断熱性との相性が良いです。○○さん宅は採光面が限られるので、この屋根形状を取り入れてみると…」

4. プロが「言語化」できない理由は?


  • 教育段階で「センス」や「感性」で片付けられ、言語化訓練がされないまま社会に出る。


  • 実務でも“なんとなくデザイン”で済ませてしまいがちで、理論や歴史を学ぶ機会が少ない


5. オーナーができる対策:良いデザインを引き出すには?


  1. 具体的な要望・参考画像を準備


    • ピンタレストやSNSで最低30~50枚は集め、デザインの共通点を整理。


    • 「ここが好き」「この色合いがいい」と言語化して伝える。


  2. “なぜ”をプロに質問


    • 「どうしてこの外観になったのか?」を必ず聞き、プロが明確に答えられるかをチェック。


    • 返答が曖昧なら「言語化できていない」サイン。


  3. 複数回打合せで調整する


    • 一度で完璧は難しい。提案を見たら疑問をメモ→次回打合せで質問し、プロの言語化力を確認。


6. まとめ:「デザインはセンスじゃない。言語化+勉強+経験が命」


  • デザインはセンスだけではありません。


  • 「なぜこの外観なのか?」「何を元に考えたのか?」をお客様が分かる言葉でしっかり説明してくれるかどうかが重要。


  • デザインの成立背景や実務経験の豊富さを活かしつつ、オーナーの好みに寄り添って提案してくれるプロこそ、本当に信頼すべき相手と言えます。


ぜひ、下記のポイントを押さえましょう:


  • 参考画像を多めに集め、言葉で「ここが好き」「この雰囲気が理想」と伝える


  • プロの提案を受けたら必ず理由を質問し、納得できる説明を求める


  • プロが“自分の作品を押し付ける”だけでなく、あなたの家族・将来・趣味を踏まえたデザインに仕上がるか確認する


こうして**“なぜ”が言語化されたデザイン案**をもらえれば、想像以上に納得度の高い外観デザインや空間設計が実現できるはずです。


おわりに


デザインを語れるプロに出会えれば、外観や空間の魅力が何倍にも広がります。


家づくり・建物づくりで「イメージが伝わらない」とお悩みの方は、“言葉で説明できるか” “自己満足なデザインを押し付けていないか” の2点を意識して、ぜひ後悔しない建物を完成させてください!

Commentaires


LINE

セミナーや優良工務店紹介に

情報はオサック公式LINEにてお知らせ致します。

​多くの有益な情報を公式LINEでお知らせ致します!

LINE_Brand_icon.png
オサック

O'SAK PREMIUM

有料知識の購読
​有料セミナーへの無料参加
​有料会員を優先して質問に答えます。

bottom of page